考 現 学

〜目的なくただ気づいたことを書き続けるという営み〜 「誰もが簡単に書くことができる時代」だからこそ「書くことが開く可能性」を

ひとりのきもち

満足な生活を送れない人がいることを、
貧困問題というかもしれない。

お年寄りがお年寄りを介護することを、
老老介護問題というかもしれない。

残業が多くて多くの人が疲れていることを、
残業問題というかもしれない。

1つの問題として、まとめることで問題は表面化するのかもしれない。

だけれども、その問題の中には
ひとりひとりの人間がいる。
そしてそのひとりひとりの「きもち」は、
同じ問題だからといって、同じではないのだ。

問題としてまとめ、表面化させることは、
ひとりひとりのきもちをまとめることではない。

その問題の中には、
ひとりひとりの異なるきもちがあることを、
忘れないでいたい。


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まなびおむすび 6月号
おむすびインタビューの取材をおえて

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